昔
- mago0108
- 2017年6月29日
- 読了時間: 2分
幼いころ家族旅行といえばキャンプで、ホテルとか旅館に泊まることなんてめったになかったけど、あれは当時働き詰めで僕や姉とほとんど一緒に過ごせない父が何もかも余裕が無い中でなんとか家族らしい時間を、家族らしい楽しさを与えようとしてくれていたのかなとふと気付いた。
大好きなandymoriの「Peace」という曲の歌詞に「母さん あなたの輝きを僕は忘れないよ 父さん あなたの悲しみを僕は知りたいのです」という一節がある。
疲れきって深夜帰宅して、もう寝てしまっている僕らを見て父は何を思っただろう。寝静まった家にたどり着いて、次の日も朝早く家を出て仕事に向かう父は何を考えていたのだろう。
一見郊外の典型的な家庭に見えるけど、そこには父や母の人生が詰まっていて、そして僕や姉の人生の一部でもあって何だか尊い。
全部「普通」という言葉に回帰させるには惜しい。
こういうことを考えていると、おかしいかもしれないけど、自分の人生のことも少し客観的に見えて悲しいなあ面白いなあだったりよく頑張ったよという他人事みたいな気持ちが沸いてくる。
そして、自分ではない誰かのことが羨ましいような愛おしくてたまらないような気持ちになる。
それは他人のことを知りたいと思い行動する原動力のようなものなのだろう。
積み重なっていく物事に対する感情や思いを、ひとつひとつ忘れずにいたい。
コメント